BR-SS工法とは
BR-SS工法は、「塩分吸着剤」を配合したポリマーセメント系鉄筋防錆材「BR-SSペースト」と、断面修復材「BR-SSモルタル」による、高防錆鉄筋コンクリート補修工法です。
コンクリート内鉄筋の腐食抑制に働く2つの効果、①「塩分吸着剤」による塩分吸着固定、② 亜硝酸イオン放出による不動態被膜形成、が期待できます。
BR-SS工法の特長
- ① 塩化物イオンの吸着・固定化
- 躯体内に残存ないし外部供給される塩化物イオンを吸着・固定化し、鋼材の発錆を抑制します。
- ② 亜硝酸イオン放出による不動態被膜の再生
- 亜硝酸イオンを放出することにより、鉄筋表面の不動態被膜を再生させ、鋼材の発錆を抑制します。
- ③ BR-SSペーストとBR-SSモルタルによる2重抑制
- 「塩分吸着剤」配合の鉄筋防錆ペースト(BR-SSペースト)と「塩分吸着剤」配合の断面修復材(BR-SSモルタル)が塩化物イオンによる発錆を2重に抑制します。
- ④ 高濃度塩化物イオンの除塩が可能
- 従来の塩害対策工法にある亜硝酸イオン系防錆システムでは困難であった高濃度塩化物イオンの除塩が可能です。
- ⑤ 工期短縮が可能
- 従来工法にある塩害対策用含浸剤とポリマーセメント系断面修復材による工法と比較し、材料の1材化による工程短縮が可能です。(※キクスイBR工法比較)
BR-SS工法の構成
鉄筋腐食の要因となる塩化物イオン※1を、層状構造を有する「塩分吸着剤(カルシウム・アルミニウム複合水酸化物)」が吸着固定化し、同時に防錆効果のある亜硝酸イオン※2を放出するイオン交換を行います。
「塩分吸着剤」の構成
BR-SS工法の構成
BR-SS工法基本工程(例)
①塩害爆裂
②カット・斫り
③BR-SSペースト塗布
④BR-SSモルタル充填
⑤補修完了